電気店でなく100均で大手のダイソーでも近年ワイヤレスイヤホンが発売される様になった(同じく大手のキャンドゥでも見かける)。
百均とはいえ流石に値段も百円(税抜)とはいかず数百円〜千円近くはする(百均も最近は三百円・五百円・千円等の高価格帯商品も扱う様になった)。それでも一般的なメーカー品では安くとも数千円から数万円はざらなので安いのだが。
ダイソーでは充電器の入れ物付きの完全無線のワイヤレスイヤホンのTWSシリーズも千円で売っていたが品質がいまいち分からないので(他サイトのレビューによると遅延が発生するとかしないとかもあったので)、駄目だったとしても心理的ダメージも少なかろうという事でそれより少し安い550円のBT006を購入してみた。
色は白と黒がある(白は汚れが目立つと嫌なので黒を選んだ)。完全無線では無く、両耳のイヤホンを繋ぐ短いコードの線の中央(少し右寄りの)に再生/停止ボタンのある小さいリモコンが付いている、装着時には有線コードを首の前から後ろに垂らすタイプのワイヤレスイヤホンである。
イヤホンは耳栓の様に装着するカナル型である。個人差はあると思うけれど、着け心地は耳穴に大き過ぎて起こる圧迫感も無く自然な感じにフィットした(若干しっかり耳穴に押し込まないと外れそうなくらいな)。コードの中央右寄りに位置するリモコンの重さでR(右)側のイヤホンは少し外れやすいかもしれない(襟のある上着を着ているならコードを首の後ろに回してリモコンは襟の中に押し込んでおけば外れにくくなる)。
そしてイヤホンで肝心の音質はどうかと言えば、私自身耳の肥えた専門家では無い素人の意見ではあるものの、従来イヤホンに比べると(このイヤホン自身もステレオと謳っているけれど)、少し音が軽い・音に奥行きや立体感が少ない(良く言えばクリアな感じ)、一枚薄いシートを通した様なくぐもった音の籠った様な感じは気のせい若干する。とはいえ問題無く聞き取れるし例えばニュースやドラマ等の音声ではさほど気にならないとは感じる。音楽視聴では重低音や音の重なり等の響きの部分で少し物足りないかもしれないとも。
懸念していた音声の遅延も試してみた配信のドラマの視聴でもYouTubeのライブ配信動画でも話し手の口の動きに音が遅れる等の様な事も今のところは全く無い。
通信距離もカタログスペックでは10mとあり、実際使用で一軒家の一階と二階に音声元の機器本体とイヤホンを離してみても途切れは無かった(他のワイヤレスイヤホンでも電波受信の弱い場所では途切れたがまぁそれは私の環境の問題として)。
私の使用環境としてiPhoneとiPadでBluetoothを接続してみたが問題は無く接続出来た。
連続再生時間が7時間(待受24時間充電時間2.5時間)は他と比較して遜色無く優秀である。充電は付属のUSBケーブルでTypeAのアダプタや電源部であれば可能。
スマホ等の電話でもリモコン再生/停止ボタンの操作で通話を受けてハンズフリー通話も可能。
Bluetoothのペアリングの登録設定は5台の機器まで登録可能のマルチペアリング。
コードで両耳のイヤホンが繋がっているタイプのイヤホンなので無線のワイヤレスにありがちないつの間にか片方だけ何処かに失くしてしまう事が無いのが何気に良い。
総合的に評価すると値段に対して相当コストパフォーマンス(コスパ)が良い様に感じられた。あとは耐久性等使い込んでみて分かる事もあるのでいずれ追記してみたい。