dorayakiBlog

アナログで絵を描くメリット

・手触りが良い
筆もしくはパステルクレヨン鉛筆などの様に手で直接持って描くわけだが、持っている筆もしくは絵具を伝わってそのツールの柔らかさや弾力が手に伝わってくる。紙やキャンバスなどの支持体も別に凹んだりするわけではないけどほどよい弾力と剛性で受け止めてくれる。
(デジタルもその辺は進歩してきている)

・使用期限
保管状態が相当悪くなければ何年〜何十年くらい保存そして使用出来る。(手練りは別として)
なので別の画材に乗り換えるのではなく油絵具なら油絵具、水彩絵具なら水彩絵具など、一つの種類の絵具をやり続ける場合は、IT系の機器やソフトのように大きなモデルチェンジや乗り換えがほとんどないので一度買い揃えた物が無駄になるというか応用が利かなくなる事は少ない。エポックメイキング的に主流になる様な新しい種類の絵具が生まれる事も歴史の中ではあったがデジタルほどには頻繁なものではない様に見受けられる。
(CG上での描画技術の積み重ねは機器やソフトが大きく別物になっても応用は利くとは思う。買い換えるのは大変だけど)

・絵に味が出やすい
絵における味とは均一的でない独自の固有性とするとして、もともと絵具や支持体は独特のテクスチャ・マチエールを既に有しているので仮に知らずに使用したとしても個々人のそれらの使い方や組み合わせ方で固有の絵面になりやすい。
ブルーライトとかではなく自然か電球や蛍光灯などの自然に近い光の下、絵具や支持体の凹凸によるテクスチャ・マチエールに反射・乱反射した光を見る事になるので、柔らかい優しいナチュラルな視覚を味として感じられるのではなかろうかと分析してみる。(まぁこれはモニターとの差の事ではあるのだけど)

絵を描くという行為にはヒーリング効果がある様な気がするしそう心理学や精神学的な話ではよく聞くけれど、自分の想いを開放出来るという事と一緒にこれらの効果も大きく影響していると思う。個人的にはそれらが良い点なのかと考えるし好きな点でもある。

(あとかかる費用面から見ると大きい画面で膨大な枚数を描いたりそれに加えて必要以上に高価過ぎる画材を大量に使用し過ぎなければ、消耗する画材を補充するだけで、目の玉飛び出るような金額はかからないと考える。まぁこれは個々人の趣向による)