基本的に絵を描く時とくに写生する時には注意深く観察した情報を元に描くのだけれど、人体を描く時に筋肉や骨の知識もあるとより理解が深まり説得力も増す。人体は複雑な上私たちにとって最も関心が深く普段からよく見ているので絵を観られる時には特にシビアに鑑賞される。
練習方法としては、レオナルドダヴィンチの様に実地で医学的解剖を通して観察及び写生をするのが良いのだろうけどそれも度胸と解剖の環境に恵まれないと無理だろうから、巷で出版されている医学又は美術解剖学の本(画家やイラストレーターが絵として解剖を描き起こしている本や最近では3DCGの本も多いので見やすく理解もしやすい)を読み模写して見る所から始めて見ると良い。骨の形や骨同士の接続や全体の骨格、筋肉の各パーツそれぞれの形や他の筋肉とどの様に重なり骨と接着しているかや動きによりどの様に形を変えるかなど考えながら練習してみる。実際に写生で描いてる段には分からない筋肉や骨の動きや構造や形等が把握出来て、後の写生や制作にも役立つ。もちろん想像でキャラクターを描く際にも。
人体の筋肉や骨の構造の把握を通して他の自然物の構造の把握にも相通じるので美術解剖学を学ぶ事はとても役に立つ。