サイトがどういうワードで検索されてるか分かるツールで調べてみると、絵を描く&脳が疲れるというワードでかなりの数が検索されていたのでこの事について考えてみたいと思った。
絵を描くと確かに確実に脳は疲れる。消耗する。眼や手ついでに肩や腰も疲れていざ立とうとしても足がふらつき意識も朦朧とする事も無くはない。のめり込みすぎる為に。
他の勉強や仕事等の作業と同じで糖分が必要になりそうな感じに脳も疲労する。落描きや習作はともかく本番の絵は相当に神経を使うという人も多い。音楽の演奏やスポーツの様に瞬発的な集中でも無いが一時間以上又は人によっては丸一日とか持続的に絵の製作の為に長時間神経を張り巡らせるわけだから疲れないわけがない。走り続ければ脚の筋肉も速度スタミナを消耗する様に脳だってパフォーマンスは落ちてくる。そりゃ疲れるってものである。眼は外に飛び出た脳の一部と言われるくらいに脳に直結しているわけではそれは他の体の部位に比する事は出来ないし絵を描くのは眼を酷使する最たる部類の行動なのだから仕方ない。 ただ絵描きはというか絵を描く人に限らないけど絵でもスポーツでも他の芸事でも真に集中してのめり込んでる間はランナーズハイの様なゾーン的集中状態に入ってドーパミンだかエンドルフィンの様な脳の快楽物質が放出されてる様な疲労なんかどこ吹く風といった感覚になった事はある筈である。遊びが楽しくて時間が経つのも忘れる時の様な感覚と言ってもさほど違いはないかもしれない。好きでない筈の仕事でだってそれは起き得る。
そういった術を心得ている絵描きは絵を描く事自体で脳が疲れないのである。むしろご褒美で。まぁどこかの時点でぶっ倒れるわけではあるが。ただその快感を味わってしまうとやめられなくなる。とはいえ本当は脳が疲れてないと錯覚してるだけなので適度には休憩を取った方が良い。いざ絵を離れると疲労をとても実感しなくも無いがそんな自分の顔を鏡で見てみるとどこか生気に溢れた良い顔になってる様な気もする。