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アートは不必要なのか 美術文化不要論について

アートや芸術は必要ないか?
人の生活にまずはじめに必要なのは、食・住・衣・医である。これらが無いと生きていけないし、これらがあれば最低限は生きていける。
これらは生きる上で必要な第一次的要素である。これら無くしてアートや芸術が有っても、神に祈りすがる事しかできない様なものである。
しかし第一次的要素を満たしても人は死ぬおそれがある。退屈は死に至らしめる病となる。ここでいう退屈とは行く先を失ったという意味である。例えば、絶望して自害したり、快楽や興奮や欲望から犯罪や暴動や戦争を起こしたりもする。人の本性は善でもあるが悪にも転びやすくもある為に。
それを防ぎ、より良い生をもたらす又はそこに導く為に文化というものがあるのではなかろうか。そしてアートや芸術というコンテンツは、他の多くの一般的なコンテンツなどがもたらす熱狂と興奮だけでは無い、人を、人の意識を、先の時代・世界の新しい領域へ、作品と共に観る人を連れて行く事の出来るコンテンツの一つなのではなかろうか。
人がただ生きるだけではなく、人間としてなぜ生きるのかという意味を考え生きる上でアートや芸術は必要なのだろうと考えている。