dorayakiBlog
~絵や興味ある事について書いてます~
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最も高額な絵画用ニス
ブロックス油絵具
アンバーバーニッシュについて

今まで見た中で最も高い絵画用のニスが、ベルギーのブロックスという絵具会社から発売されているアンバーバーニッシュという製品である。

値段は10m、25ml、50mlの各容量で約120$〜約220$とその時の為替によるが一万数千円〜二万数千円くらいになる。昔に画材の卸の店で見た事があるくらいでいつか手に入れて使用してみたいが、ブロックス社のオンラインショップは今現在改装中で買う事も見る事もが出来ないので他に売ってないか調べてみると日本では扱いを見つける事が出来なかったので英語で海外のオンラインショップを調べてみると値段や製品の画像を見る事が出来る。

今は取扱してないが
Amazon.comのblockx amber varnishのページ(画像あり)

アンバー(amber)とは琥珀の事で東欧・欧州北部・中部にて採掘される古い歴史ある天然の樹脂である。古典とされる油彩勃興期の絵画のメディウム又は仕上げ用ニスとして使用されていた様である。化石樹脂と呼ばれる部類に入る。現代でも使用される天然樹脂の半化石樹脂である硬質のコーパル樹脂より硬いとされる。製法は釜での高温による融解の際に樹脂に油に対する溶解性を与える為に乾性油を混ぜて化学的に油と樹脂を結合させた後にテレピン等で希釈して使いやすい流動性に調整する。とはいえ使用法や製造法には他の人間の語る処方によっては伝説的な逸話に有りがちな不明とされる点や異なる点も多い。本物と見分けるには加熱時に琥珀酸を生じる様である。
特徴としては暗褐色の液体で固まると300℃近い高温でないと融かせない程に硬くなる耐久性と高く複雑な透明性を持つ。
なお現代の絵画技法としてお目にかかる事があるのかは分からない。

ブロックス社のwebサイトのこのアンバーニスについての説明を翻訳アプリと拙い英訳と過去に得た知見で出来るだけ分かりやすく補足しつつ引用すると、

(〜ここから引用〜)
『歴史と特徴』
「琥珀は、15世紀から16世紀にかけてフランドルの巨匠たちによって使用された。このことは、彼らの作品がこのような素晴らしい保存状態で残っていることを説明するものであろう。
硬度、輝き、そしてユニークな色のために、琥珀はすべての樹脂物質の中で最も美しく、最も信頼できるとみなされている。
融解して溶けるとき、琥珀は油と結合する(それはその媒体になります)。そして、それは溶けて分解しない脂肪質の弾性のある材料になる。いったんそれが固まるとそれは脆くもなく壊れやすくもない可塑性の物質になる。そしてその色は変化せずゆっくりと乾燥する。琥珀で作られたワニスは、あらゆる濃度で油と混合されるか、ワニスとして純粋に使用されて、色に高い屈折による反射効果を与えてそれらをより細かくより透明でより鮮やかでより強いように見せる。
薄く塗ってから厚くする油絵の描き方の原則によれば、最初の層で琥珀のワニスを使う必要は無い。琥珀色の溶液は、亜麻仁油かケシの実の油と一緒に使い、層が厚くなるにつれて琥珀ニスの濃度を上げていくことが推奨される。そのまま描かれた絵(アルフレスコ?)のために、琥珀色のワニスは、色と一緒に直接使用することができます。琥珀色のワニスが準備されていないパネルに直接適用されるとき、それが優れた絵画の下地になることに注意して下さい。
溶解した琥珀をメディウムとして使用するアーティストにとっては、色と直接混ぜるにせよ、メディウムを使用するにせよ、完成した作品にワニスを塗る必要は無い。絵画に組み込まれた琥珀は、すでにニスが成されているのと同じである。樹脂性の物質で「包まれた」絵具は、それが保護されていないものよりもはるかに長く完全性を維持するだろう。
純粋な油絵はブラシが表面皮膜に損傷を引き起こさないくらいに絵が十分に乾燥しているとすぐに琥珀でニスを塗ることが出来る。いったん固まると、こはくのワニスは磨耗しませんし、ワニスを剥がす必要は無い。最後に、琥珀で塗られたか、または、ニスをかけられた絵は、それが、その固まった状態で、溶媒に不浸透になるので、リスクなしで作業することが出来る。」

(とあり、さらに15の質問と解答のページから、)

特徴1
他のニスと違う点として、
・脂肪油である。
・一般的な油絵の完全乾燥時間である半年を待たずにすぐ塗る事が出来る。
・乾くと溶剤に対しての溶解性が無くなるのでニスを剥がす事は出来なくなる。

特徴2
・描画もしくは仕上げにこのニスを使用した場合、一度ペインティングメディウムとこのニスを指で軽く擦り付けるで色調を均す事で再加筆出来る。

特徴3
・高価ではあるが少量の使用で高い高価を得る事が出来るのでコストパフォーマンスが高い。

特徴4
・このニスは描画用ワニスとして使用出来る。

特徴5
・このニスは仕上げ用ニスとして使用出来ない。

特徴6
・このニスは絵と一体化しているので絶対に剥がせない。

特徴7
・経年劣化を心配する必要は無く、仕上げニスの表面が汚れたならば石鹸と雨水と柔らかいブラシで手入れが出来る。

特徴8
・見た目は塗り立ての時は光沢があり、時間が経つにつれ艶が消えマット(つや消し)になっていく。

特徴9
・なぜこのニスを使うのか、それは類い稀なる屈折率による透明性で絵に深みを与え、本来発揮する顔料の色調を保ち、後々のメンテナンスを楽にし、例外的にあなたが望むならバロックの画家ルーベンスの様に短期間での塗り重ねによる素早い仕事を成し遂げる為にこのニスを使う。

特徴10
・どんな画家がこのニスを使用していたかというと、中世の油絵具が開発された頃のフランドル地方の巨匠たちに使用され、近代ではシュールレアリズムの画家としてピカソに並ぶ巨匠であるサルバドール・ダリが自身の著書「50の魔法の秘密」で琥珀ニスについて触れている。

特徴11
・ブロックス油絵具はほとんど芥子油で練っているが芥子油は亜麻仁油より堅牢ではない。しかし絵は本来外に置く事は想定されなく、このニスを加える事で比類なき頑丈さを与える事が出来、同時に亜麻仁油の短所である暗所での黄変を避ける事が出来る。

特徴12
・亜麻仁油は白や青などに使うと黄変により色調が壊れやすいので。

特徴13
・実際のこのニスの使用法はテレピンを加え流動性を与え他のニス同様に使用する事が出来る。テレピンを加え流動性を高くするほど乾燥が速くなりニスの層は薄くなる。このニスを塗られた又はこのニスで描かれた絵は頑丈な表面になるので再度仕上げニスを塗る必要が無い。

特徴14
・乾燥時間は一般的には1〜2日で乾く。テレピンであまり希釈せずニスを使った層が厚い場合は1週間かそれ以上掛かる事もある。

特徴15
・厚く塗るくらいなら薄く2層仕立てで優れた皮膜を作る事が出来る。厚過ぎると亀裂や剥がれや乾燥の阻害やほこり等による汚れやすさが生じる。 しかしこのニスを使用したなら絶妙な色合いを長期に保つ、この事に関して私たちメーカーは139年以上の知見がある。

(とあり、また別の使用方法について説明するページでは、)

・使用方法
完成したばかりの絵画は、石鹸水に浸したブラシでこする。真水で洗い流し、乾燥させる。水が均一に広がり、縞模様や水滴が出来なければ、オイルは取り除かれている。古い絵画にこのニスを塗るには、まず古いワニスを取り除き、90度のアルコールとターペンタイン1部、水2部を混ぜた液体で汚れを落とす。この作業は、琥珀色のワニスが浸透するのに十分なほど表面が柔らかくなるまで続ける。絵の準備が出来たら、細長い硬い毛のブラシの先に溶かした琥珀を1、2滴取り、ブラシを走らせながら薄く塗るようにする。全体に行き渡るまで各部にワニスを塗った後、毛足の長い幅広の筆で左右に平滑にする。この作業を何度か繰り返すことで、塗膜を均等にしたり、薄くしたりするこ事が出来る。幅の広いブラシはターペンタインで洗浄し、何度か乾燥させる必要がある。6〜8gのワニスが1平方ヤードをカバーする。

・メディウム
使用される技法によって、純粋な溶解した琥珀か、琥珀の溶液を使用する(明るい領域のための芥子油の溶液、暗い領域のための亜麻仁油の溶液で)。溶液は画家の望む色調の一貫性を容易にさせて、仕事が進むにつれて琥珀の量を調整することを可能にする。画家が薄い溶液を使っている場合は、ワニスを塗って作品を仕上げることを検討しても良い。

・レタッチ
絵画を元の価値に戻し、新しい色が染み込まないようにするために、ターペンタインで薄めたアンバーワニスを指や硬いブラシでわずかにこすりつける。

・乾燥
乾燥剤が含まれていない為、アンバーワニスはオイルよりも早く固まる事は無い。色を濡れたままにするには、作品を光の当たらない涼しい場所に置くと良い。逆に、乾燥した風通しの良い明るい部屋に作品を置くと、乾燥が早くなる。

・溶剤
ワニスになるまで濃くなった溶解した琥珀は、整流したターペンタインを数滴垂らして希釈することが出来る。層に使うターペンタインが多すぎると、絵の堅牢性と将来の洗浄の両方に有害な影響を与えるので、この理由から、避けるべきである。

(〜引用終わり〜)

と多少矛盾している部分もあるがこの様に説明されている。