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セラミックホワイトについてとその使用感と感想

セラミックホワイトとはセラミックス素材であるチタン酸ストロンチウムを用いた白色顔料による絵具である。主なこの顔料の用途としては油絵具に用いられ、日本の絵具メーカーのホルベインがこの顔料による油絵具を発売している。

油絵具におけるセラミックホワイトの特徴は他の同じ白色絵具のチタニウムホワイトと比較して透明度が高く着色力が弱い。油絵具の白色の中で最も高い透明度と最も弱い着色力のジンクホワイトよりは透明度が低く着色力が強い。セラミックホワイトは、高過ぎる不透明度と強過ぎる着色力で使いにくさを感じやすいチタニウムホワイトを顔料の粒子の大きさを変える事でその透明度や着色力を使いやすい様に調整したパーマネントホワイトと同様に使いやすい白色絵具である。セラミックホワイトの顔料は毒性も無く他の絵画用の顔料や展色材(メディウム)に化学的反応を起こさない不活性さや経年変化に対する安定性を持つので優れた耐久性を具える。乾燥速度はやや遅い部類に入る。
セラミックホワイトは油による黄変性も少ないので白さを保ちやすい。色味もジンクホワイトと同様に青みを帯びている。機械による白色度の計測では他の白色の方が白さが高いが白色は青みを帯びている方が白く感じる特性が人間の眼にはあるのでセラミックホワイトは他の白色よりも白く見える。白いワイシャツの黄ばみや黄灼けを視覚的に抑え白さを保つ工夫に白の中に微かに青みを混ぜるブルーイングという手法と同じ仕組みである。同じ青みを持つ白のジンクホワイトは通常仕上げの上塗りに用いられ下塗りに用いると絵の表面で剥落や亀裂を起こすのでセラミックホワイトを用いると下塗りから仕上げの上塗りまで多少使い心地は異なるが汎用的に代替する事も可能となる。

実際に使用してみて他の色と混色してみると、他の白で混色した場合は黄色みのある暖かい色になるがセラミックホワイトで混色した場合は青みというかクリアさを感じさせる発色の混色になる。そしてセラミックホワイト単体の色みは白さの中に青みと微かに灰色みを感じる。
雪の様な冷たい白や蛍光照明などの光、現代的な配色や混色にとても合いそうである。


上段の左がパーマネントホワイト、右がセラミックホワイト、下の段のピンクが上段のそれぞれのホワイトにキナクリドンレッドと混ぜたもの