塗り絵といえば昔は子供の趣味だったが、最近は脳の活性化に役立つなど塗り絵のゲームソフトや塗り絵本が多く発売されている。
そういった商品で取り上げられてない絵画も簡単に塗り絵出来ないかと考えてみた。
まず、
・トレーシングペーパー(薄く透ける紙)
・普通の濃さの鉛筆と濃い鉛筆(6B以上推奨)
・消しゴム
・画集(又はそれをコピー機で複製した物)
・塗り絵をする画材と紙
を用意する。
①もちろん名画の原画は用意出来ないし、原画は傷付けたり汚したりする恐れがあるので使用するわけにはいかないので、
見本となる画集や印刷物を用意し、塗り絵したいその絵の上にトレーシングペーパーを合わせて重ね、鉛筆でなぞって塗り絵に必要な線画を描いていく。テープで上辺の左右二点を留めておくと線がずれずになぞりやすい。あとトレーシングペーパーをめくって線画の進行状況を確認しやすい。見本を傷付けたり汚したく無い場合はトレース用としてコピー機で複製した物を使う(色は画集等を見本とする)。
②線画を描いたトレーシングペーパーの裏面を濃い鉛筆でしっかり塗り潰す。線が引かれた部分だけで全面塗り潰さなくても良い。
③トレーシングペーパーと同じ又は少し大きいサイズの本番の塗り絵をする用紙にトレーシングペーパーを合わせて重ね上辺左右二点をテープで留める。普通の濃さの鉛筆で先に描いた線画をなぞると本番の用紙に線画が複写される。複写し終わったら、なぞる際に置いた手で本番の用紙に裏写りした鉛筆の粉を消しゴムで消しておくときれいに仕上がる。
④トレーシングペーパーをはがし、お好みの画材で彩色していく。
この際線画を筆などで彩色している途中に消えない方が都合が良い場合はスプレー式の定着剤(フィキサチーフ)で線画を定着させておいても良い。または水彩画やマーカーでの彩色なら黒のペン(耐水性がオススメ)で線の濃い線画にしても良い。
もしキャンバスで塗り絵したい場合は同じ手順で複写する。多少鉛筆の粉がキャンバスに乗りづらいのでさらに濃い鉛筆(もしくは木炭そしてそれを消す為の食パンとで)を裏面の塗り潰しに使用すると良い。
※著作権を侵害する商用等での利用はせず、あくまで個人で楽しむ目的でこの技法をお使い下さい。