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補色対比を利用した絵の描き方

補色とは赤黄緑青紫赤の様に色相の移り変わりを表した色の輪つまり色相環上の円上で反対同士にある二色の事である。

色相環の図

この二つが並んで配色される時お互いの色がもう一つの色をより鮮やかに見せる心理的視覚的な見え方をとる。

補色対比の色見本

補色残像という、ある色をしばらく見てそれから白い壁を見ると白い壁にずっと見ていた色の補色が投影されて見える心理的視覚的現象がある。なので補色同士を並べるとお互いその投影の色が同色として自身の色に重なりより鮮やかに見える。

その二つで配色されると見栄えも目立つので元気な、活発な印象を与える。
自然界でよく見る補色対比は明るい部分は太陽光の黄味がかった白い光と影の青紫色の対比であろう。

赤茶色の大地に生える草むらの様に鈍い赤の隣に緑を置けば緑が鮮やかにそして明るさが増し、夜空の満月が浮かぶ澄んだ闇夜の様に黄色の隣に鈍い青紫を置いて見れば黄色が鮮やかにそして明るさが増して見える。
つまり絵を描く上で隣に何色を置くかという事は他の部分にも影響を及ぼす。
この補色を利用した描き方は絵を描く上でとても重要な考え方である。

自然な色の見え方ナチュラルハーモニーの色見本