誰しも分かりきっている事を言語化してみる。
例えば、電車内の側面の壁と平行に椅子が設置されてるロングシートの座椅子のタイプだと、大抵の人は角っこになっている四隅から座り始める。そのとき、その四隅に見知らぬ二人が座る場合はお互いというか後から来た一人が先に座っている一人となるべく対面にならないようにその二人を結ぶ線が対角線となるように四隅のうちの二隅に座る。そのあとは四隅全てが埋まり、そのあとはその間を一席間隔を空けて座り始める。
なぜか?
単純に肩や腕が当たるのを嫌がるからだろう。意外と骨と骨が当たると痛い。体の大きい人同士だとより顕著だ。カバンを抱えていればそれも当たる。
あとはパーソナルスペースという心理的に保ちたい空間の距離を侵す為であろう。パーソナルスペースとは相手との親密さ度合いによって居心地よく居られる距離・間隔の事である。親しい者同士なら当然その距離は短くなる。どう考えても隣に座った座られた場合のパーソナルスペースは親しい者同士の距離である。そこに見知らぬ人がいれば心理的に窮屈に息苦しく感じる人が多いだろう。だから出来れば自分の座る両側を空けたい。でもそれは混雑してくると無理だからその負担を減らす為にせめて片側は気にしなくても良い角になる四隅が都合良いのだ。
あとは少数かもしれないが、心臓を守る為に左側を、多くの人が利き手でない弱点となる左側が壁になる隅を無意識に選ぶ人もいるのではなかろうか。
そして四隅に二人が対角線に座る場合は、
電車以外の全ての席順でも言えると思うが、対面は距離こそ隣の場合より遠いがお互い相向かいになる為に最も緊張の度合いが増すので、それを避ける為であろう。
とはいえお互い打ち解けていればむしろ対面でも問題無い。
親しい者同士の席の並びはケースによると思う。例に挙げた乗物などの場合は隣に横並びする事も多いし対面でも特に気にならない。けれど食事の席では対面可能なら対面の事が多いだろうから。
ただ見知らぬ中の一人である場合は積極的に参加するケースでもない限りたいていは上述した様な感じで隅を確保する人が非常に多い。(加えると後ろの方のとも付け加えられる) もちろん自分も含め。
まぁ、ようは居心地が良い、という事なのだろう。