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炎上商法と炎上叩きが流行る理由と目的

全てにおいて決め付けて言えるわけでもないが、

近年、とはいえネット黎明期のホームページやブログ隆盛の頃もあるにはあったが、プチ炎上から大炎上とネット上の至る所で炎上騒ぎが起きている。今までそういう事は新聞や週刊誌やテレビのワイドショーで発信者だけで有名人や社会問題等について侃々諤々論争して受信者の私たちはそれを見てせいぜい仲間内で騒ぐだけであったのだけどやはりネットが一般に完全に普及してからは変わった。やはりブログ時代まではせいぜいフィーチャーフォンいわゆるガラケーがようやく全世代に普及していた程度だったし、みんながみんなウェブを閲覧出来ていたかは怪しい。そんな中でブログやサイト作って発信したりそこにコメントを付けるのはある程度ITの知識のある若い人や先進的な人が多くて今ほどまでは一般化はしていなかった様に思う。やはりガラケーの全世代への普及を経てからの1人一台スマホを所有してからのSNSの普及が炎上ブームの下地を作ったと考えられる。SNSはプログラミングやサイト作成のマークアップランゲージすなわちhtmlを知らなくても良いし、ブログ作成の様な面倒な手続きやアップロード等の管理作業よりお手軽簡単に自分のアカウントを運営出来る点が個人ユーザーにはとても大きい。

まぁそんな誰でも発信出来るこのご時世でITリテラシーの欠けた倫理的道徳的に誤った情報もしくは特定のクラスタ・団体・組織に対して利益にならなかったり不快感を与えてしまう情報を発信してしまう人がいるのは至極当たり前な話ではあるが、

その中であえて故意に炎上を起こす人もいる。 それはやはり注目をある程度容易に集める事が可能で何らかの利益になるからであろう。それはお金なのか存在認知の喧伝の為なのか認められたいという承認欲求を満たす為なのかまたは何かから逆に注目を逸らす為のスケープゴートの為なのか目的はいくつか考えられる。それだけネットが普及した今、発信する側の数も飽和状態にあるのでアクセスを集めるのが容易ではなくなっている。その為に(故意による)炎上というマーケティング戦略?が行われていると見られる。
ただそこには批判や反論さらには制裁や罰則があるかもしれないというリスクが付き纏うのにもかかわらず何故あえて自ら火を起こし燃料を投下するのか?その際、炎上も二つの方向性があると考える。明らかに度の過ぎた悪ふざけ的な又は一定の倫理・道徳の線を超えた炎上の火種と、隠された(正義や常識と信じられている)真実を突く誰もが触れないタブーを侵す類の火種とがある様に考える。どちらも紙一重な部分はあるかもしれないが。
両者ともに、とはいえ前者の火種の方は相当難しいかもしれないが、真摯な謝罪や筋の通った釈明でその炎上の成り行きをまとめ上げる事が出来れば逆に悪の道にありながら注目と尊敬を集める所謂ダークヒーロー的存在となり逆にその炎上を起こした人物の株を上げる事もあり得る。むしろ正統派ヒーローより魅力的な。考え無しで炎上を起こしてる人もいるが頭の良い人はそこまで計算して炎上を起こしている人もたまにいる節が見られてならない。または計算など無く天然でその人の人間性で切り抜ける様な。

そして炎上には起こす側(単数もしくは少数)とそれを批判していわゆる叩く行為をする側(圧倒的多数)がいて成り立つ。叩く側がいないとただの一人相撲になってしまうので。
叩く人たちの大多数はやはり自身の正義感に則り揺り動かされ自分の信じる所の意見・反論を炎上の主に返信している、というのが一般的な叩くという行為だろう。誰しもが発信者になれる様になったこの事がやはり炎上の増加に大きく寄与している、炎上を起こす側も叩く側も。しかしそれはただ間違った誤ったおかしい非難されるべき情報を押し付けられてもただただ受信するのみであった頃よりはまともな社会になっているとは思う。

そして他にはストレスの発散の為に、または悪ノリして喧嘩を囃し立てるが如く叩く人たちもまたいる。炎上の炎が上がると誰でもアクセス可能な為に集まってきやすくなったのも大きい。いわゆる某掲示板の祭りの様にお祭り的感覚で持ち上げられて炎がさらに上がってしまうのが現状昨今の炎上騒ぎの構造ではあると見る。

ただこれは傷付く人も出てくるのでよろしくない文化だなとは思うので、これに対抗するには良い物や事・行為を褒める行で炎上、炎を上げられれば良い文化になるのだろうと考えるのだけど難しい事なのかなとも考えてしまう。