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水彩画・アクリル絵具の乾燥を遅らせるには

透明水彩・不透明水彩・アクリル絵具等の水性絵具は水分が蒸発すると乾燥して固化するので手早く塗る必要がある。

それでも複雑な描画をしていると乾燥に手が追いつかない場合もある。もう少し乾燥速度が遅ければと思う事もなくは無い。

水性絵具の乾燥を遅らせる方法としては、

・厚く塗る
透明水彩は薄い塗りが信条なので不透明水彩やアクリル絵具では厚塗りが可能なので厚く塗ると水分を多く含むので乾燥までの時間が少し伸びる(とはいえ厚く塗れば塗るほど乾燥が遅くはなるが絵具は表面から固まっていくので表面が固まってしまうとそれ以上は描画を続けられず無理をして描いていると絵具の皮膜がぐちゃぐちゃになってしまい見た目が汚くなるのでおすすめしない)。

・水張りをしておく
紙全体を描く前にたっぷり湿らせておく。グラデーション等をする際に使う技法ではあるが紙に含まれている水分の分だけ素の紙に描くより乾燥は遅くなる。

・霧吹きやラップを使う
パレットの絵具が固まらない様に霧吹きで定期的に濡らしす事により、さらにラップで閉じてしまうと乾燥を遅らせる事が出来る。
絵具を乗せてすぐの未乾燥の紙面に霧吹きで軽く水を吹いても多少の効果はある。

・乾燥遅延剤を加える
湿潤剤となるグリセリンを使用した専用助剤を絵具に加えると少し乾燥までの時間が伸びる。水彩絵具はもちろんアクリル絵具でもアクリル樹脂ベースの遅延剤が市販されている。