中間色とは、
ある色相において最高彩度の色(純色)ではなく最低彩度の色(白・灰色・黒の無彩色)でもなく、
かつ高明度域の色(明清色調 = pale tone)でもなく低明度域の色(暗清色調 = dark tone)でもなく、
色相の明度と彩度における調子の段階である色調すなわちトーンの全体図を表す等色相面の図(を半円状に縦に区切った面上)の端の周辺には位置せず面の中央部周辺に配置される色彩群を中間色調(dull tone)と呼び、それらの色彩群の一つ一つを中間色と呼ぶ。
(色立体の断面である等色相面のイメージ図)
中間色は絵具や色料で言うと必ず白と黒の両方つまり灰色を含む濁色となる(または補色同士の混色による濁りによる灰色を含む色)。ある色のトーンを表す等色相面(の半円)の中央に位置するほど渋さ・地味さ・落ち着き・穏やかさ・鈍さ・シックさ等の中間色調らしい色の持つ性格やイメージを感じやすくなる。
(トーンのイメージ図)
注釈)語句の解説
1.純色 (各色相の最高彩度の色)
2.明清色 (一つの色相のトーン内における彩度毎の最高明度色、黒を含まず白のみ純色に含む色)
3.暗清色 (一つ色相のトーン内における彩度毎の最低明度色、白を含まず黒のみ純色に含む色)
4.等色相面 (球形状である色立体の縦に中心軸で切り取った円状の面の事)
5.色立体 (白・灰色・黒から成る無彩色の縦軸の線の、各明度の段階毎において横方向に彩度の分だけ同心円状に拡がる各色相環と、その内部に広がる等色相面よって作られる、球形状の色相・明度・彩度の指標となる立体図)
6.色相環 (各色相を円周上に虹のスペクトル順に並べた図で代表的なものとして純色のトーンのものが用いられる)
7.補色 (ある色に対し色相環上で180°の正反対の側に位置する色)
※その他の色彩に関するトピックはカテゴリ別一覧の"絵画技法"のページの"色彩学"の項より御参照下さい。
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