公募展の審査料は高いのか

公募展とは審査形式によるコンクールであり美術系の公募展では審査料や応募料として応募作品一点ごとに数千円〜二万円弱の料金が必要となる事がほぼである。その他に出品者側は作品制作にかかる費用(数千円〜数万円?)と額装費用(仮縁or本額装で数千円から一、二万〜?)と配送料等が作品の大きさや数に比例して掛かり出品者側の持ち出しとなる事から一般的な金銭感覚からすると人によってはかなりの負担になる。
内訳は各主催団体による事なので不明ではあるがおそらく主となるのは会場を借りる費用と開催の宣伝や運営にかかる費用と審査員への依頼料で成り立っているのではと推測する。
この審査料や応募料は昭和の頃については分からないが平成から令和までほとんど変わっていない気がする。安かったり無料で応募出来てしまうと志の不如意な者達に誰でも適当な作品で応募されてしまい審査困難になってしまい優良な作品が埋もれてしまうのを防ぐ事が出来るという利点はあると思うが、この昭和末期から続くどんどん不況になっていく昨今でこの値段設定は高過ぎると考える。この点でイラストや漫画の大賞への応募は無料のものが多い。もちろん商業に繋げていく意図があるからこそより優れた才能を広くから集める為にお金は取らないのだろう。だからこそいわゆるサブカルと呼ばれるこれらの業界は今も発展している。芸術においては商業が全てではないにしてもアート業界も産業として降る袖無ければ致し方無いので公募展といった才能を集める門戸の敷居はもっと気軽に応募出来る様に下げた方が良いのではないだろうか。特に若手にはよほど裕福な家庭でも無ければ厳しいであろう事から。