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値段の高い絵の具の種類とその理由

油絵やアクリルや水彩など絵の具で高い値段の物は使用されている顔料の種類とその量によるところが大きい。

顔料は大きく分けると無機物質と有機物質に分けられさらに天然の物と合成の物に分けられ四つに分ける事が出来る。
その中でとりわけ鉱石や金属等を化学合成した無機物質である顔料が高価になる事が多い。これは希少性による高価な原材料費や調達のコストや鉱物からの合成の手間による所が大きいのだろう。
他に天然の無機物質による顔料は土や岩石や他自然物等から調達され作られるので特定地域原産の物もあるにせよ自然から多く調達でき焼成する等の製造過程はあるものの合成無機顔料より製造の手間も抑えられるので比較的安価に手に入れる事が出来るのだろう。
天然の有機物質による顔料は植物や昆虫等やその他天然の化学物質等の自然物から採取または合成から作られる事が多く天然無機顔料に近しく比較的安価に手に入れる事が出来る物が多い。
合成の有機物質による合成有機顔料は近代化学による化学化合物やその化学元素から作られるので合成の手間は掛かるものの調達の容易さや希少性の少なさから量産されている為比較的安価に手に入れる事が出来る様である。

絵の具の色名でもよく見られる合成無機顔料であるカドミウムレッド・カドミウムオレンジ・カドミウムイエローやビリジャンやセルリアンブルー・コバルトブルーやコバルトバイオレットやあまり市販されてはいないが真性のヴァーミリオン・ウルトラマリンブルー等はどの絵の具でも高価な値が付けられている。