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ギャラリーストーカーについて

ギャラリーストーカーとは芸術等の創作物を展示販売するギャラリー・画廊において作品目当てではなく在廊する創作者を目当てに通常のストーカーと同様に大体の場合において性的な目的やその他嫌がらせ等の目的で過度に悪質さも感じられる執拗なつきまとい行為をする者とされる。次回の来訪や作品の購入予定・購入したという力関係をちらつかせたりしながら目的とする関係を迫る等が従来のストーカーと違う特徴としてある。

最近ニュースで聞き始めたこの用語、もちろん肯定はしないが古代の昔からパトロンや取り巻き等の様な古い言葉にある様に良い面でも悪い面でも(ファンとストーカーと異なるが)この様な関係性は存在していたであろうし他のスポーツや芸能等多くの分野で目立つ人はこの様な経験はされているだろう。
近年の、個人の承認欲求や自尊心の肥大による理性による歯止めの利かなさ、そして本からテレビさらにネットやSNS等へ人との繋がりが容易に急拡大した事が悪い感じに合わさってこの様な事案が起きやすくかつ世間に伝わる様になった為にこの用語を聞く様になったのではと考える。

本来であるならば創作において作者でなく作品を観て・読んで・聴いてそして楽しみ評価してもらう(そして作者は反省を伴い次の創作に臨む)のが作者と鑑賞者の正しい関係であるのでこの様な事案が発生するのはもどかしさを感じてしまう(そこは人間だから素晴らしい作品を創った作者が魅力的に見えてしまうのは多少致し方無いかもしれないがその点を差し引いて)。
だから個人的には本来は(表舞台に立つ事の無い)物作りの創作においては作品が主役で作者は表舞台に立たない黒子である方が良いとは考えるのだけれど芸術関連の創作は作者の人間性や考え方や作品の説明やアピールに表立って乗り出さなければならない時代の流れもあるから難しいところではある。言葉で理解または退かせられる相手ならまだしも悪質なものになると危険性も生じてくるので。