油絵具で薄い塗りのグレージング(グレーズ)する時の絵具に混ぜるメディウムは、揮発性油とメディウムを1:1で割る事が多い。その時のメディウムは、樹脂のみ、又は、樹脂と乾性油となる。
樹脂+乾性油の場合は5:5もしくは6:4くらいの割合の比率が多い。もしくは極端に9:1とか。
グレーズで絵具の層を塗り重ねていく為にはある程度の速乾性は必要なので樹脂の割合は多くなる。(もちろん油だけでもグレーズは可能だが)
とはいえ樹脂量が多過ぎると絵具の伸びも悪いので揮発性や乾性油も必要になる。
乾性油を加える事によりは速過ぎる乾燥を抑える事も出来るし、透明性の付与や皮膜の補強も助ける。
その辺りの調合の比率は描く人のスタイルにより異なる。
ただ厚塗りには向かないかなと考える。速過ぎる表面の乾燥皮膜が厚い下層の乾燥を阻むので。
アクリル絵具の場合は水と樹脂だけになるので水の分量を気にすれば良い。もちろん油絵具の上にアクリル絵具を塗ってはいけないが。