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ハロゲンヒーターで室内は温くなるのか温かくならなかのか

この記事を書いている今は40℃に迫る酷暑ではある。しかしだからと言って今年の冬は暖冬になるとも限らないのでそろそろ冬の寒さ対策も考えとこうかと思った次第である。例年自身の作業部屋ではエアコンが無い(設置が難しい)のでハロゲンヒーターを愛用している(ストーブでは無く)。

ハロゲンヒーターとは電気でハロゲンランプを発熱させ放熱させる暖房器具である。電気ストーブの一種である。その形状は、縦に立てた平たい板状の表の面に数本の棒状の真空管のランプがあるタイプ、扇風機の形をしたタイプ、大型の細長い円筒または直方体状の中に一本の長い真空管のランプが通っているタワー型タイプ、小型の細長い円柱状のペンシル型タイプ等がある。

ハロゲンヒーターの写真画像
今使用している実物のハロゲンヒーター

特徴としては暖房の立ち上がりが速く数秒でオレンジ色の光を発光する真空管を持つハロゲンランプが放熱する点にあり、朝の起き抜けの様なまだ暖まってはいないがそこに居なければならない寒い室内のシーンではとても役立つ。ストーブやエアコンの様に温風を出すのでは無いので広範囲には中々暖まらずスポット的な近距離用とも言える(首振り機能があると周囲四方を満遍無く暖められる)。電気が必要なので電源となる電気コンセントか電池やポータルバッテリー等が必要なので携帯性には乏しい。

前述した様に熱を発するだけで温風として送風するわけではないので遠い部屋の隅までは届きにくい。ただ熱が充満して徐々に部屋に溜まっていくので暖まらないわけでもない。なので狭い部屋ほど効率が良いとも考えられる。熱を外に逃がさない&外から寒い空気を入れない工夫を施しておけば暖房可能な範囲の狭さは問題は無い。個人的には蓄熱性が高く四畳半の狭い部屋での使用なので問題無い(その代わり夏は暑くなりやすい)。上部に溜まっていく暖かい空気を逃さない様に、部屋の扉やドアの隙間にテープで目張りをしておいたり、雨戸を閉めて窓から放熱しない様にしたりアルミの防熱シートを部屋側の窓面に貼っておいたりすると熱反射効果で熱を逃しにくくなる。

これらの特性を踏まえると、点け始めは近距離の範囲で使用し徐々に使用範囲を広める使い方が適していると言える。

暖房器具で最も心配しておかなければいけない点に火災の危険性があるが、ハロゲンヒーターは直接火を吹く暖房では無いもののランプ自体はとても高熱になるので近距離に燃えやすい物を置いておけば当然高温になり発火する。近ければ近いほどその速度は速い。体感としては30cm 〜 1m の距離を離して物をしばらく置いてみても熱を持ち始める。直接触れずとも長時間のこの様な近距離での使用では、布製品では焦げ始めるくらいには熱せられ、人体に対しても低温火傷の危険性も高い。ほこりもランプの近くに溜まりやすく発火の恐れがあるのでこまめな清掃が必要となる。機械本体の転倒による発火の恐れもあるので転倒(未接地)の際の電源の自動OFF機能を搭載している製品が良い(最近では標準装備されている物が多いが)。であるので就寝時や就寝前の使用には確実に向いていないとも言える(タイマー機能があったとしても)。出かける際の消し忘れや幼児や動物が側に居る際の使用においても注意する必要がある。ストーブと同じく周囲には物(特に燃えやすい繊維や紙等)を置かない使い方が推奨される。

メリットとしては値段も安く(数千円〜)、取付工事も無く(ドライバーとネジで台座の取付の一工程くらい)、燃料補給も必要無い(電気代だけ)。難点も幾つか備えているが、ただその即効性や小回りの良さや簡便性を上手く使いこなす事が出来ればこれ程便利な室内用の暖房器具は他に少ないと考える。