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5分で分かる西洋絵画美術の歴史

西洋から現代のメインストリームに繋がる、絵画の歴史に関してかなり大雑把にざっくりまとめてみる。

原始の人たちが世界各地で自然や神などの大いなる力に対する祈りをプリミティブ(原初的)な絵に託していた古代。

聖書や神話を題材とした神を修道士を兼ねた画家が描いていた中世。

信仰は深く残すも神よりも人間を中心にすえて描くルネサンス期。16世紀頃。ダヴィンチ・ミケランジェロ・ラファエロが有名。画家が芸術家としての地位を持ち台頭してくる。

ルネサンスを受け継ぎつつ超越しようとし、欧州全土に普及していったバロック期以降の絵画潮流。その後に行き過ぎた芸術に対して新たにギリシャ時代の古典に倣おうとして様式美として完成された新古典主義。17-18世紀半ば頃。ルーベンス・レンブラント・ベラスケス・フェルメールなど絵画の黄金期。新古典派のダヴィット・クールベ。

フランスを中心として始まった、現実の、民衆の、社会の、それらにこそ真実があるとして描かれたロマン主義、写実主義、自然主義。18-19世紀半ば頃。ロマン主義ではドラクロア、写実主義ではクールベ、叙情的な田園や自然をよく描いたミレーとコロー、彼らがそれら主義では有名でよく聞く。

さらに光と視覚という科学的な物の見方で現実を捉えようとした印象主義、新印象主義。19世紀半ば頃。それらの画家たちは印象派と呼ばれる。モネらは前期印象派。ゴッホらは後期印象派。点描で知られるスーラ達は新印象派とも呼ばれる。

写真や映像の登場により絵画とは何か、何をするものなのかを問い、描き手は自身の眼と精神でどのように見てどのように描くかを追求した表現主義。マティスはその筆頭。この頃になるとフランス以外の欧州の各国で美術運動が盛んになるので各地に主義を体現する画家も現れる。とはいえ一般的にはまだまだ古典派が主流な時代で前衛的なな芸術。
同時に目に見える世界が全てなのか?と描かれた象徴主義。19-20世紀頃。幻想的なファンタジー世界を思わせるギュスターブ・モローやルドンらが有名。

絵画とは何か、どのように描かれるものかを理論の構築により確固たる存在にしようとしたキュビスム以降〜現代。19-20世紀末。ピカソに始まり、ウォーホル、ロスコ、バスキア他多くのアメリカの画家たちを中心に美術運動が展開されていく。