アイボリーブラック(pigment black9)、
骨炭(炭素とリン酸カルシウム)からなる。
元々は象牙(Ivory)を使用していたがが現代では他の動物の骨炭に置き換えられている。他の動物の骨炭は馬や牛等の骨が用いられる。象牙の黒は骨炭より炭素量が多いので着色力が強い。骨炭もリン酸カルシウムが多いので象牙の様に深みのある色である。
今でも象牙を使用しているメーカーのアイボリーブラックもある。
黒い色ではあるが色味は赤〜橙色みを帯びた黒。
含まれているリン酸カルシウムの所為で黴(かび)が発生しやすい。なのでニスを引いた方が良い。
油絵具にした時には油量の多さもあり絵具の乾燥を遅める、ので下地に用いる時はよく乾燥させないと上層の絵具層が安定しない。そして艶消しで乾く傾向にある。他の黒色顔料と比べた時着色力が弱めで透明度が高い。