近年だけでも、消費税及び社会保険料などの増税・コロナによる社会活動の縮小による不況・戦争や急速な円安による物価高、と突然に社会が悪い方向に変化する事象が起きやすくなっているのでそれらの様な経済的ダメージに対処する為には生活の質・水準を上げ過ぎない様にしておく事がこの混迷の時代を乗り切る為には賢明である。
この場合生活の質を上げないとは言い換えれば使うお金の額を恒常的に必要以上に増やさないかむしろ減らすという事である。つまり無駄使いや浪費や必要の無い買い物等のことである。この生活防衛をしておかないと突然のダメージが起きた時に耐え切れず破綻してしまうおそれが高まる。
生活の質がお金の額とトレードオフになるかは必ずしもそうではないがかなりのウェイトを占める事も事実なので使用金額を抑える事が生活の質を上げない近道となる。と言っても過度にケチり過ぎてストレスを感じては生活の質を下げる事にもなる(みんながみんな全てに対して財布の紐を固くしてしまってもそれはそれでデフレのスパイラルで社会にとってマイナスなので)。
だから我慢をしてはいけない。我慢をすると理性では分かっていても本能が承伏せず無意識でストレスを抱え心に溜まっていってしまう。我慢して押さえ込めても何かのはずみでタガが外れてしまうと反動を伴ってリバウンドしてしまう事になりかねない。
では我慢するのでなくどうすれば良いのか。
見栄や一時的な物欲による衝動ではなく本当に自分に必要かをよく考えたり調べたりして見極めて考えを見直したり改めたりする。そして真に必要無いと分かれば「自分にとっては本当に必要無いのだな、不要なのだな」と自分の心を納得させる事でストレスという反動を持ち合わせる我慢ではなく真に受け入れる事が出来る様になる。自分に縁の無い物なら気にしない様になるのと同じで。心にしっかりと刻み込む事でストレス無く生活の質を上げない事が容易になる。見極めや改心に至る迄は難しいかもしれないけれど。
真に必要な物や事になら精神的な意味でも豊かにしてくれて結果生活の質を上げる事になるのでお金を使っても良いし、お金を掛けなくとも心を豊かにして生活の質を上げる工夫は出来るわけで。ただ意外と無駄に浪費している不要な物は気付かない・見えないだけで周りに多くあるかもしれない。そして本当に大切な必要な物も隠れているかもしれないので見極める眼力や考え方が大切だと考える。
本当に大切な物を不要な浪費の為に失わない為にも、精神的な豊かさを保つ為に物質的な生活の質はある程度の所で抑えておく・留めておくというどこか相反した考え方になってしまう昨今なのかと考える。