洋画材でいうと、
・パステル
展色材(顔料と混ぜて固着させるもの)が糊材だけでほぼ顔料剥き出しで、顔料で出来た凹凸が光を乱反射させ、明るくツヤが無く発色も良い
・ガッシュ(アクリルガッシュ)
展色材が比較的少なくパステルに近いツヤの具合になる。増量材と、液状の絵具なので平たいマットな明るさのあるツヤ消しになる。
・透明水彩
展色材が少ない事とそれ自体がツヤはあまり無い、そして基本それを薄く塗るので光沢は無い
・色鉛筆、クレヨン
ワックス(ろう)が展色材でその多少でツヤの度合いは変わるがロウ自体ツヤは少ない。油絵具の艶消しにロウが使われる事もある
上記は艶消し等いうより艶無しというものなのだろう。
・油絵具、アクリル絵具のツヤ消しは展色材の中にシリカ(珪石)という透明な顔料を入れてそれが上記のパステルやガッシュのような凹凸を作っている。あくまで色である顔料のほうは展色材に包まれているので発色はそれらよりは控えめである。油絵ではロウを使う事もある。
こちらの状態のほうが艶消しと言って差支えなさそうである。日本人は艶消しの絵の方を好むと昔聞いた事があるが、昔は日本画から現代においては教育・商業美術でよく使われていた水彩の影響があるのだろうかとは思う。