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つや消しニス マットタブローについて

ホルベインの発売しているつや消しの油絵の画面保護用の完成仕上げのニスを使用してみたのでそれについて。

原材料は合成樹脂と石油系溶剤とつや消し剤にシリカを使用。

油絵が完成して内部まで乾燥する頃合いである半年〜一年を待って塗布する。保護剤の主成分、に蜜蝋を使用した液状タイプの製品と、合成樹脂をしたスプレー缶の製品がある。

ブルーミング(湿気による白曇り)を防ぐ為よく晴れた湿度の高くない日に火気の無い換気の良い場所で塗布する。屋外が好ましい。
液状タイプのものは画面のほこり等をよく払い画面全体に縦に横にと刷毛や筆や霧吹きで二、三回塗る。スプレータイプのものは30センチほど離して画面全体に縦に横にと二、三回吹き付ける。

ニスの塗布済みの画面が汚れたり、塗布し過ぎたりした場合は揮発性油(ペトロール等)で塗布し直す事が出来る。
つや消しの度合いをサテン風の半つや消し等に調整したい場合は従来のつや出し完成ニスと併用して調整する事も出来る。

実際に塗布してみると油絵具のつやは完全に無くなる。適量に塗布するとごくわずかに薄い白いヴェールがかかった様な落ち着いた心地よい塗布面になる。塗布し過ぎると白っぽくなり過ぎた。顔料がむき出しの状態のつや消しとは異なるつや消しではあるが樹脂に包まれたしっとりとした画面になる。