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自然の緑の描き方

絵具や塗料の緑色で自然の緑を描こうとしても絵具の緑色の個性的な色の強さで自然の緑を再現しようとしても中々に難しい。何より自然の色は多様なのでイメージので定まっている固有色を中心に使うとパターンが決まってくるので単調になりやすい。特に空や土や水や人肌や樹木や葉の自然の色は古代の祖先の時代からのDNAに刻まれた記憶の為なのか又は個人では幼い頃から長い間私たちはそれらをよく見て育ってきているからなのかその様な自然物の微妙な差異に気付きやすい。なので人工的に作られた色をそのまま用いても自然の再現は難しい。固有のイメージ像の色としてはともかく写実的な描写となると。何の物の色でもそうではあるが均一に平坦に塗ると自然の有機的な感じでなく無機質な人工的な感じが出やすい。人工物ならある程度はそれでも良いが自然物だともっとリズミカルな変化に富んだ色を表面に持つ。

では絵具で自然の緑を表現するには

・黄色と青色を混色して作る
黄色と青色を混色して自然の緑のベースとなる緑を作る。実際に自然の光の下で見た色は光と陰影が黄みと青みに傾くので自然の緑の色を作る際にも都合が良い。少なくとも彩度が混色により下がるので落ち着きのある緑色になる。黄色と青色を完全に混色して緑色を作っても良いが部分的に黄色と青色が完全に混ざり合わず緑色になりきれてない混色も自然の微妙な色の変化に即している。原色の黄色と青色の混色でもやや鮮やか過ぎるきらいがあるのでモチーフの色に合わせて原色ではない中間色の黄色(イエローオーカー等)や青色を用いる。またはもっと落ち着いた緑色例えば土系緑色顔料絵具のテールベルト(緑土)を混色の中心に採用してみるなど。黄色と青色の混色に赤系の色を少量混ぜる事により色味を中間色に寄せて変化をつけるのも良い。

・赤系の暖色を用いる
先に挙げた混色に赤を少量用いるよりもはっきりと混色の際に部分的に不完全な混色で赤い色を緑の中に残す事で補色対比の効果も働いて画面にアクセントを付ける事が出来る。
緑色自体は中性色ではあるが黄色緑色青色で自然の緑を描いていると寒色系統の冷たい色になりがちなので赤などの暖色を添えると画面の自然の緑に暖かさと活気を与える事が出来る。
それか最初から下地を赤系の褐色で地塗りしておいて上に塗る緑色の塗り残し部分から赤をのぞかせるのも良い。