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ナチュラルハーモニーとは

ナチュラルハーモニーとは、光(主に太陽光)が当たった物体の明るい部分の色が元の物体の色より色相環上における黄色に近い方の色に寄り、暗くなった陰の部分の色が元の物体の色より色相環上の青紫に近い方の色に寄る、それは古代より培われた人間の眼の見え方およびその見え方に基づく自然で調和の取れた配色の事である。(例えば赤い色のりんごがあったとしたら明るい面は黄色みを帯びた赤色になり陰の面は青紫みを帯びた赤色になる様に)
これは自然での光の見え方が太陽光の色温度およそ5600K(ケルビン)で完全な白色光より僅かに低い為に黄色みを光に帯びる事と陰の部分が青空からの青い反射光の色を帯びる事にその関係性がある。さらには同じ最高彩度の黄と青紫で比べた時に色相環上の他の色相との比較の中で明暗差が最もある事も自然の見え方に即している事も加えて。
実際の配色においてこの法則を用いる場合は、ある二つの配色のうち色相環上で黄色に近い方の色の明度を高くする事で光の当たった部分を表し、かたや色相環上で青紫に近い方の色の明度を低くする事で陰の部分を表し、ナチュラルハーモニーの法則に基づいた自然な見え方の調和のある配色になる。
この時に指す黄色と青紫は、色を正確に分かりすく利用しやすくする為に数値や記号で色を表した表色系の内の一つである日本で開発されたPCCS(Practical Color Co-ordinate System) 日本色研配色体系の色番号で言うと黄が8:Y、青紫が20:Vを基準にしている。

連続する虹のスペクトルの色相環
連続するスペクトルの色相環の図

ところでナチュラルハーモニーの極の色である黄色い物体および青紫の物体がもしあったとしたらそれらの明るい面の色や陰の面はどうなるのだろうか。
絵を描く際には黄色い物体があったとしたらその明るい面は黄色となり陰の面は色相環上の青紫方向に寄るので黄緑か緑さらもっと暗めにするなら青にすると自然な立体感が表す事が出来る。気持ち明るい面の黄色を赤みのある黄色にしても光に加えて熱の感じを加える事も出来る。
青紫の物体の場合には、明るい面を黄色方向に寄せて青または緑みを帯びた青にして暗い陰の面をそのまま青紫で表すと自然に見える。これとは逆に青紫にはもう一つ色相環上の緑側の黄色の方向に回して寄せたのとは別に逆の紫側の黄色の方向に回して寄せた明るい面を紫または赤みを帯びた紫にしても自然な配色として見る事が出来る。紫色の花びらを見た時の様な。