dorayakiBlog
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油性アルキド油絵具について

Winsor & Newtonというイギリスの絵具メーカーから通常の油絵具とはまた別に発売されているグリフィンアルキド油絵具という油絵具と油性アルキド絵具の合いの子の様な絵具がある。この絵具は油絵具に画用液等のメディウムとして混ぜる事により絵具の耐久性を補強するのに使われる油由来の合成樹脂のアルキド樹脂を既にチューブ内で絵具に練り合わせてある絵具である。多くの画家から伝統的な乾燥の遅い油絵具よりもっと乾燥の速い油絵具が欲しいという要望により作られた様でその乾燥時間は10-20分でアルキド樹脂に含まれる揮発性油が揮発すると急激に粘性が高くなり筆では絵具を動かし難いほど硬くなりいわゆる指触乾燥を果たしその後徐々に酸化重合の化学変化を伴いながら乾燥していく。

この絵具のメリットはアルキド樹脂を練り混ぜる手間を省く事が出来るので素早く描く画風の画家に向いていたり速乾性が高いので重ね塗りを前提とした下描きに用いたりするのに向いている点にある。この絵具に新たなメディウムを混ぜないで描くならどの程度の樹脂が練り合わせ剤に使用されているかは分からないが塗って乾いた絵具からつやが消えない程度にメディウムの樹脂が絵具内に留まり残っていたならこの絵具単体でも耐久性の面から見ても後年劣化しやすい油のみの油絵具より柔軟性と硬さを備え劣化しにくいこのアルキド樹脂による絵具ならば問題無いと考えられる。もちろんメディウムを画用ワニスとして追加した方が更により強固な画面を得る事が出来るのは言うまでも無い。

デメリットはその乾燥の速さで広い面積のグラデーションやぼかしをゆっくり一度には描けない等であろうか。

使用方法は油絵具と同じ使用方法で揮発性油や乾性油で溶いたり油絵の下描きや上描き(充分な下層の乾燥後の)はもちろん油絵具と混ぜて使う事も出来る。