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なぜ漫画や小説の映画やドラマでの実写化が失敗する事が多いのか

つい最近でも漫画を原作としたドラマ化で作者が原作に忠実にと望み出版社やテレビ局とその約束を交わしたにも拘らず反故にされ望まぬ方向性への原作改変が行われ原作者と出版社とテレビ局(プロデューサーや脚本家他関係者ら)との間でトラブルが起こり原作者が精神的に追い詰められ自ら命を断つという不幸な事件が起こったばかりである。

他メディア媒体での原作の作品化は、作品をリーチしていなかった他のユーザー層にも広く知ってもらったり他メディア媒体の異なる性質をミックスして楽しめたりまたは金銭的に売上げ増加等と、メリットは大きい。ただアーティストやクリエイター(または芸術家や職人)には、ビジネスと割り切れる人も少なくないが、自分の作品を分身や我が子の様に大切に思う人も多く、そういった考え方や職種性を抜きにしても時間や費用はもちろん人生や命をも掛けて創作しているのだろうから他者によって心無く汚されたらそのショックは計り知れないだろう。

以前からも漫画やアニメや小説等の二次元媒体のストーリー作品が映画やドラマ作品として実写化され、多くの作品が酷評されるくらいに失敗していると言っても過言では無い事例も多く見られる。全ての事例を把握している訳ではないが、むしろ成功と言える事例の方が少ないと感じられる。

もちろんそれぞれの業界の事情もあっての事かもしれないのだろう。二次元作品と三次元作品とで登場人物や設定のすり合わせが難しかったり、長いストーリーが多い漫画やアニメや小説を短い時間枠の映画やドラマに落とし込む難しさ等もたくさんあるのは間違いない。

ただしもちろん絶賛するにせよ酷評するにせよ視聴者もそれらの様な事情も分かって視ているはずであるのに事の他失敗と評される事が多いのは何故なのか?

それはやはり何らかの事情で改変するにせよ原作を全ては網羅するのは無理にせよ、せめて原作の根幹となる精神を大切にし受け継ぐ気が見えない改変をされてしまうからであるのではと受け取れる様に考えられる。

穿った見方をすれば、人気の原作を元にしたにも拘らず酷評される作品の多くは、いくらビジネスとは言え、人を集めてお金を儲けられるからという事が先にありきで元々人気のある原作を(上層部が決めて)上辺だけ真似て実写化しているのではと感じられる事もある様に思える(もちろんその様な事は無しに単純に製作者の意図が外れてしまった事例もあるのかもしれないが)。

やはり原作ありきの作品化には原作の精神を受け継ぐ事こそが必要であり、そこには作品への愛こそが一番重要なのではと考える。好きであればこそ、その原作の一番大事な(制作の主題や意図や動機等の)部分を理解出来て、仮に大人の事情で枝葉末節となる部分が出てきて仕方なく削ぎ落としたとしても、その原作が原作として歪な改変にならずに(例えば別人にならず本人として)そのままの姿で新たに生まれ変わる事が出来るのではないだろうか。

また人によっては仕事で個人の好き嫌い関係無く携わる場合もある事も否めないので、そこに愛が無いとしても少なくとも原作への深い理解が求められるのではないだろうか。

このふたつこそが作品の大元となる原作を製作してくれた原作者へのリスペクトであり成功の秘訣なのでは無いかと考えます。