いつの頃からか百円ショップで絵具を見かけるようになっている。文具も含め筆や紙などなかなか充実している。
クレヨン、色鉛筆、マーカー、アクリル絵具、透明水彩、最近はなぜか見かけないが油絵具もある。
画材は主に学童用の用途で置いてあるのかと思っていたのでアクリル絵具や油絵具があったのには少々驚いた。
百円で製品化できるのだなぁという点にも驚いた。
絵具の値段は主に原材料費の顔料とメディウムのコストで差が出る。百円の絵具には表記が無かったので分からないが、顔料は色によってかなり価格が変わってくるので、高価な顔料は百円というコスト面から使えないだろうから安価で耐久力のある合成有機顔料を使っているのだろう。
メディウムは顔料ほどには価格に大きな差は無いので安価な物を選べばさほど高くはならないだろう。アクリル絵具は化学的に精製出来る合成樹脂と助剤から成るので安定して製造出来るはず。油絵具は植物性のオイルも二種類と乾燥剤は必要であるしそれを薄める石油溶剤や強くする油・樹脂・石油溶剤・乾燥剤で作る画用液も必要なのでコスト面をクリアしつつ製造するのは難しいのではと思ってしまう。アクリルはとりあえず絵具と水があれば成立するのに対し。そう言えば画溶液を売ってるのは見かけなかったような。アクリルのメディウム単品も。
自分のよく行く百均では油絵具はもう見かけないのはその辺のコスト面の問題からなのかなと思ってる。絵具を使用する段階でも油絵具はわりと知識が必要になるから一般向けの売場には向かないのと、単純に使用人口によるあまり売れないからなのかなとも考える。
品質管理が製造者側にも使用者側にもアクリルは油に比して楽なのもあるだろう。アクリル絵具は蛍光色でも使わない限りは万能な用途で丈夫な絵を作れるだろうから。