油絵を描くのに画用液は必要なのだろうか?
油絵具の画用液は絵具に光沢・透明性・耐久性・乾燥速度・伸びの良さを与える。
油絵具自体はメーカー品であれば絵具として成り立つある程度の少ない量の油または加えて助剤が顔料の練り剤として含まれているのみとなる物が多い(古典技法用途に多く油を含む軟練りの物や樹脂油絵具を謳う天然又は合成の樹脂を多めに含む物もある)。
なので耐久性や各種性質を好みに応じて付与する事の出来る余地を残しており画用液はカスタマイズ性は持つ。
適度な厚塗り(およそ数mm位迄の)であるならそれなりの多少の油分を含むので画用液もさほど必要とせずとも良いとされる(それでも画用液を使用する方が絵具をコントロールしやすい)。または揮発性油で溶いて薄く塗るなら油分も相対的に少なくなるので画用液を用いた方が良い。乾燥速度の遅さや(紫外線や有害ガス等に対しての耐光性及び耐候性による)保色性の低い顔料の絵具もあるのでその点を補う場合も画用液を使用する方が好ましい事もある。