dorayakiBlog

部屋に合う適した色とは

部屋における配色ではまず基調色・副基調色・強調色に分ける事が出来る。これらは面積の大きさで影響が異なる。

・基調色(ベースカラー)
床や壁や天井等の部屋空間を構成する上下前後左右の面の色。部屋の6〜7割程度を占める一番面積の広い色面。

・副基調色(サブカラー)
ドア、扉、カーテン、机、タンス、布団(ベッド)、絨毯等の大きめの家具用品の色。部屋の2〜3割程度の比較的広い面積を占める色。

・強調色(アクセントカラー)
日用雑貨や小型家具や観葉植物等や小物用品の色。部屋の1割程度の極く小面積を占める色。

一般的な住居における部屋の配色では、

基調色(ベースカラー)の色見本の例
基調色の色見本の例

基調色は、漆喰等のまぶしさの無い柔らかい艶消しの白やオフホワイト(黄み又は赤みを含む暖かみのある白)や淡いパステルカラーやベージュ・クリーム色・ライトグレー等の淡くくすんだ中間色が基本的な内装で用いられる。明度が高く白に近い色が多く部屋を明るく清潔に見せ特定の色の偏ったイメージや色の刺激も少ないので落ち着く為の住居空間に適している(色光の筋肉への弛緩・緊張の度合いを測ったライト・トーナス値で緊張の少ない最も弛緩した状態にする色彩群とされる)。また天井や壁よりも暗い色を接地面になる床面に用いる事で重量感を与えしっかりとした大地の上に立っているかの様な心理的なバランスの安定による安心感を与える配色にする事も多く(逆に天井や壁の方が暗い色の場合は心理的に不安定感や圧迫感を与えやすい)、茶系色や日本では畳に見られる淡い緑色等がよく用いられる。心身共にくつろぐ為に人類が古代より慣れ親しんだ(砂・石・植物・水・空等に見られる)自然界の色であるアースカラー(earth color)の系統色が好まれる。

副基調色(サブカラー)の色見本の例
副基調色の色見本の例

副基調色は、建設者により定められる基調色と異なり(持ち家ならその限りで無いが)住居者が任意に計画を立て配色しコーディネート出来る箇所が多いので好みや趣味を反映させる事が可能となる。基調色に次いで部屋全体の面積に対して複数箇所において広い面積を占めるので、基調色と同じアースカラーやパステルカラー系統の淡めの色か若干彩度を上げた冴えた色がよく用いられる。または床と同じく暗めの色で机やタンスや棚等の大きめの家具のしっかりとした安定感が欲しい部分に配色し部屋全体にメリハリのあるコントラストを与える事も多い。この場合も刺激の少ないアースカラーの系統色および無彩色が選ばれる事も多いが大胆な配色が選択されるケースもある。

強調色(アクセントカラー)の色見本の例
強調色の色見本の例

強調色では、日用雑貨であったり小物の家具等により住居者の普段の生活様式や趣味が個性的に反映される箇所となる。部屋全体の面積において極めて小面積になり箇所数も多くなり地味な色の基調色や副基調色で単調になりやすい配色のアクセントに出来る箇所なので彩度の高い色やコントラストの強い色が適し、色数が多くなるほど配色における統一感や秩序性の性格は薄れ(逆に色数が少ないと強まりエレガントな高級感が)自由で開放性のあるカジュアルなイメージ(失敗するとまとまりの無いばらつきのある配色)を与える事が出来る。

加えて照明も部屋全体に影響を大きく与えるので考慮すべきである。照明を付けた時と付けない太陽光及び青空からの反射光のみの時、直接照明か間接照明かの、そして照明に主に白熱灯(黄み〜赤みの白色光)か蛍光灯(青みの白色光)を用いた時、の照明効果を考慮する事も重要である(近年では一般的に使用される事が多い蛍光灯でも白熱光や太陽光や本来の蛍光灯の色を模した色の電球も発売されている)。

一般的な部屋の配色イメージ図
一般的な部屋の配色イメージ

安定感が無く圧迫感のある部屋の配色イメージ図
不安定さと圧迫感のある配色イメージ

黄色による部屋の配色イメージ図
黄色中心の配色イメージ

青の寒色による部屋の配色イメージ図
青の寒色の配色イメージ

赤色の暖色による部屋の配色イメージ図
赤の暖色の配色イメージ

その他に一般的な住居・オフィス・店舗等以外の室内空間では内装の段階で従来とは異なる基調色を用途に応じた特定の効果を与える為の配色として用いている場合も多い。

よく用いられる特殊な配色例として、

・原色や純色の配色(赤橙黄緑青白、鮮やか)
おもちゃ屋、遊園地、ゲームセンター、キッズルームetc.
元気や活発さを与える配色効果

・暖色寄りの配色(白黄橙赤黒、淡〜濃、明)
各種飲食店、スーパーマーケットetc.
食べ物や料理を視覚的に美味しく感じさせる様な刺激を誘発させる配色

・暗い配色(黒紫青赤、濃、暗)
バー、ナイトクラブ等の夜の雰囲気を重視する店舗etc.
幻想的なまたは開放的な非日常の効果を与える配色

・寒色寄りの配色(白青、淡〜濃、明)
寝室、プール施設、夏向けの店舗etc.
落ち着きや涼しさを与える配色効果

・緑寄りの配色(白緑、淡〜濃、明)
病院の手術室
血液の色の見過ぎで起こる残像の緩和の為の配色効果

・赤または青の配色(赤青、鮮やか)
特殊な実験での鮮やかな赤色または青色の部屋での人への効果として、赤の部屋では時間を遅く体感し、逆に青の部屋では時間が速く体感するとされる。

等がある。

基本的にはこれら基調色・副基調色・強調色における配色箇所において、同一または類似した色やトーン(=明度と彩度による色調)や対比した色やトーンを組み合わせて配色する。それぞれの配色がもたらすイメージが自身の部屋作りに合うか計画する事が肝要である。