人を魅了誘惑する様な色気を持った官能的な色があるとするならそれは紫色がもっともそれにふさわしい色であろう。何らかの物の色でもあっても官能性を与え紫色単体でも怪しい艶やかさを持つ色である。赤の持つイメージである情熱と青の持つイメージの落ち着き冷静さの両方を合わせ持つ洗練された神秘的な深さを持つ色となる。紫色を中心とした赤紫や青紫もその性質を持つ。紫色に白を混ぜたピンクやラベンダー色も微かにその性質を匂わせる。
最も効果が高くなるのは最高彩度に近いほど官能性を感じやすい。彩度が低くなると効果が薄れていき、明度が上がったり下がったりするほどまた効果が薄くなる。
ただあくまで人の感じ方なので他の色にも例えば金色などに官能性を感じる人もいるかもしれない(その場合質感やイメージに対してかもしれないが)。
そして官能的というとどうしても人間の場合は性的な意味合いで人の肌に官能性を感じやすくそれを引き立てる洋服や取り分け肌の露出の多い水着や下着の色にも紫やピンクでなく例えば黒や青色でさえ官能的に感じる事もある。その他宝石や陶器等にさえ色気ある艶やかさと神秘性のある官能的な色を持つ物もある。
そして逆に緑を中心とした緑、黄緑、青緑辺りの色には官能性は与えづらい。自然の色というイメージが強い為に官能というイメージからはかなり遠い為である。