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陰影のつき方

陰影の”陰”は物に付く暗さで、”影”は物から落ちた暗さの部分となる。

陰影というと暗い部分を連想するが明るい部分にも明暗はありそれも陰影と言える。

物への陰影の付き方は、面と立方体と球体の陰影の付き方の応用となる。

・面での陰の付き方は、明るい面においては近くい部分は明るく遠くなる程に暗くなる。暗い面では近い部分は暗く遠くなる程に明るくなる。床に置いたパネルや何かの地面に落ちた影などを想い浮かべてみると分かりやすい。
そして立方体は面から成る。立方体を斜め上から見ると三つの面で構成されており、明るい面・中くらいの面・暗い面があり、単に三つの明度の三つの面があるのではなく、各面それぞれに明度のグラデーションが生まれる。他の多面体も面の応用からなる。

・球では光の当たった半球部分と当たらない半球部分に分かれる。昼と夜のある地球を想像してみると分かりやすい。地球を球体、光源を太陽と想像してもらえるとだいたい近い。光の一番近くから当たった部分がハイライトと呼ばれる一番明るい部分。そこから遠くなるにしたがって光が弱く暗くなっていく。光部と暗部のちょうど半球と半球の境目になると光が無くなり急に暗くなる。そこが最も暗い部分となる。いわゆる稜線と呼ばれる場所である。地球で言うとちょうど夜になった辺り。ハイライトの真裏には周りからの反射光の影響で少し明るくなる。月の当たった地球のごとく。

・陰影の”影”の方は、対象物の上面の形が地面に光の入射角の方向にその形で落ち、対象物の接地面へと繋がる。対象物が浮いてる場合は上面と下面がそれぞれ地面に落ちてそれぞれの両端で繋げた部分が影となる。
球体の場合は中心の円になる面が地面に光の入射角に沿って落ちる。
影の面の陰影の付き方は面の影の付き方と同じになる。
点光源か面光源(平行光源)かで多少形が変わってくる。

凹んだ球形の穴や部屋の奥まった隅などは通常の立方体や球体の逆の陰影の付き方になる。