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スポットエアコンは冷えるのか?
TAD-22LW(トヨトミ)を使ってみての評価

ここ数年で歳を取って体力が落ちたのか気候がさらに暑くなったのか分からないが、日常生活はともかく文章を書いたり絵を描いたり脳を集中させる作業がきつい暑さになってきたのと作業部屋がエアコンを設置出来ないのでスポットクーラーを購入した。

購入したスポットエアコンTAD-22LW(トヨトミ)の全体図

知らない人の為に前知識として、スポットクーラーとは、扇風機や気化熱を利用する冷風扇とは異なり、壁付けクーラーの様に空気を冷たくする冷媒を持つ、がしかし排熱する室外機が屋外に無く冷房機本体と一体になっていて本体から伸びる排熱を排気するダクトを窓に取り付けて使用する(または取り付けないで排熱しつつ使用する事も出来るがそれだと熱も部屋に流れるので局所的に冷やせても室内は冷えない)タイプの冷房、といった感じの物である。

ECサイトやブログのレビューを読んでみても(悪くは書けない売りたい側の立場の人の書き込みもあるだろうし)何処まで行ってもやはり実際に使って見ないと半信半疑というか何を信じて良いか分からなかったので、数万円の買い物だけに購入の選択・決定に失敗したくなかった自分と同じ想いの方に向けて書いてみたいと思います。

やはり、スポットクーラーは冷えるのか?というのが最大の疑問であると思う。

自分はトヨトミのTAD-22LWという製品を購入したが、結論から言うと冷える。

冷えはするのだけどただ前提として、

・壁付けクーラーほど冷えない

・環境に依存する

の二点は挙げたい。

(ちなみに参考までに自身の使用環境を挙げると、 外気温が夏場の暑い頃には36-38℃くらいには暑くなり、一軒家の二階の部屋で、引き戸のドアと腰から頭の位置の高さの引き戸式の窓があり、広さが4.5畳の、熱のこもりやすい蓄熱性の高い洋室で、西日が当たる頃には最大で室温36-37℃・湿度50-70%くらいになるエアコンの無い部屋で使用中。)

前評判で聞いたりカタログや説明書に記載されてる通り、エアコンの様に部屋全体を体の芯から涼しさや寒さを感じるほどキンキンに冷やす事は出来ない。それもその通りでスポットクーラーは本来は局所(スポット)的に一部分を冷やす物であり空間を冷やすのはあくまで副次的な目的の物である。なので壁付けのクーラーを設置出来るのなら多少高くともそちらの方が良いのは間違い無く、それが適わない場面で緊急用としてを使用する用途の製品なのかと。ただエアコンの様に寒いくらいに涼しくは出来ないが暑さを感じさせないほどには部屋全体(4.5畳)の暑さを抑える事は出来ている。吹き出し口はとても冷たい風が出るのでその風を近くで体に当てつつ使うのが良いのだろう。それでも吹き出し口を離れても涼しさをそれほど感じないのと同時に暑さによる不快も感じない程度には室温が下げられている様には感じる。実際当使用環境では25-30℃(機械本体周囲及び部屋の隅の温度)のそこそこ人間にとって過ごしやすい気温を維持している。
使用前は脳や筋肉の細胞に常にダメージを受けつつ体全体に暑さの分だけ重力が掛かっていた様な感覚を覚えていたがそれは皆無にはなったし、他の冷やされていない部屋と比較すれば圧倒的に涼しいのは間違い無い。

そして環境に依存する。冷やす力は壁付けのクーラーに劣るとはいえそれなりに冷たい風は出せるので、いかにその冷たい空気を部屋に留めておけるかが重要で断熱性の高い部屋でどれだけ窓や入り口の隙間を密閉出来るかで変わるはずである。排熱ダクト自体もかなり熱くなるので断熱素材で覆う事により室温上昇を助けるのを抑える事も重要になる。スポットクーラーは6畳前後の部屋の広さを想定している様なので、部屋の広さも狭ければ狭いほど良い。
そして外気温によっても変動する。他の色々なレビューを読んだり動画を見てみると北の涼しい地域では寒いくらい冷えるという感想もあるし、炎天では室内よりも熱されやすいワゴンやキャンピングカー等の車内ではあまり効かない等の感想もあり、急激な外気温の上昇により(室内や車内が)熱されて内部気温が上昇するのを覆す能力はその気温が高ければ高いほどスポットクーラーにおいては冷やす力が無いに近いのでその冷却能力は追いつかない物と見える。確かに実際に使用してみて同じ夏場でも少し涼しい日には室温は下がりやすい。暑い日ほど下げにくくはなる。

スポットエアコンのパネルやダクトの隙間を密閉する図
(繋ぎ目に隙間があるのでここも養生テープで目貼り)

体感による印象では個人差もあるので伝わりにくいので実際に測ってみた数字を挙げると、

よく晴れた八月の日の最も暑くなる14-15時頃で、

・外気温38℃の日に、冷房モード18℃の設定で、機械本体の示す室温(おそらく本体周囲の温度)は28-30℃を推移し、部屋の隅にある温度計の示す室温は30-32℃。

・外気温35℃の日に、冷房モード20℃の設定で、機械本体の示す室温(おそらく本体周囲の温度)は25-27℃を推移し、部屋の隅にある温度計の示す室温は28-29℃

となった。

同時に自前の温度計に付属で付いている湿度計で5-10%下がっていたので加えてもう少し低い体感温度の室温になったと推定出来る。
数字で見るとそれほど大きく変わって無いものの5-10℃違うと結構体感的には違うのだなと感じたのが結論である。

次いでにスポットクーラー及びTAD-22LWの自体の総評としては、

・設置時が大変
箱に本体と部品が入った状態で31kgあったので使用する部屋に持っていくのが重労働。箱から出してしまえばキャスターが付いているのでその後は問題無いのだけど。他のスポットクーラーでは無さそうな感じなのだけど、TAD-22で自分の部屋の窓サイズの場合では、ダクトを装着して窓に取り付けるパネルを窓の長さに合わせてノコギリで切って調整する作業も大変ではあった。百均で急遽ノコギリを買って来たりで。説明書にもある通り二人以上での作業が推奨で力のある人なら一人でも組み立てられるかなとは感じました。

・排水
ノンドレン方式で水は出ないとカタログ等には書いてありましたが、数時間で2リットルくらい出ました。なので排水ホースから出る水を貯めておけるタンクは必須です。とりあえず転がる心配の無い角のある2リットルの空ペットボトルに穴を開けて横置きにして貯めてます。数時間に一回水を捨てに行かなければならないので睡眠中に使うならもっと大きいポリタンクの方が良さそうではある。

スポットクーラーの排水の方法
(ペットボトルを排水タンク代わりに)

・音
音も大きいとは聞いていたけど、送風音と機械の動く音があり、扇風機の強より少し大きい音で個人的には気にならなかった。戸を一枚挟めばほとんど聞こえないくらいに。スマホで録音してみたら耳で聞いてるのより大きく聞こえるので通話の時はうるさいのかもしれないけど。

・ダクトの見栄え
覚悟していたもののダクトとパネルを窓に設置すると結構いかつい物々しいインテリアの見た目になる。この点は背に腹は変えられないので仕方無し。周りに極力物を置かないですっきり見せる工夫でごまかそうかと。

スポットクーラーの排熱ダクトと吸気ダクトとパネルの様子
(排熱ダクトが熱を持つのでアルミやポリエステル等の断熱素材を巻く事で発熱を外部に排熱と共に流せるらしく実際触ってみると手に感じる熱さはかなり軽減されている模様)

・吸気ダクト
他の製品だと排熱ダクト一本のシングルダクトの製品がほとんどで二本目の吸気ダクトもある製品が少なかったのでTAD-22を選んでみた。吸気ダクトがあると外から冷風の元にする空気を取り入れる事になるので、シングルダクトでの場合の本体背面から空気を取り入れて室内の空気を消費して部屋の空気の総量が減り圧力が下がり(負圧という)外からの暑い空気が入り込みやすくなるのを防ぐ事が出来ると言われている。圧力は高い所から低い所へ空気は風となって流れるのでまぁそうなのかなと思うのだけどシングルダクトは未経験なので実感は出来てない。

・温風
この手の製品はクーラーのみのタイプとエアコンつまり冷房と暖房も兼ねている物があり、元々エアコンが無いので冬になると暖房の問題も出てくるので兼用の物を買ってみたわけだけど冷房よりは出力が弱いらしいので冷房能力ほど期待はしていないのだけど、冬になったら使ってみてまたレビューしてみるつもりです。

・使用感
外出する際には防犯の為に窓パネルを外すのと(簡易式の窓ロックも百均で買えるものの不安なので)、たまに排水を捨てに行かなけれはならないのが面倒なくらいです。
涼しさでは体感では暑さを抑え通常〜少し涼しいまでには持っていけているので満足はしてます。

良い点不便な点も加味して個人的に総合点を付けるなら75-80点といった所でしょうか。冬に暖房としてもある程度機能したなら5-10点加点するとして。あとは少し怖いですが電気料金(平均で約¥20/h)の結果を見て評価してみたいと思います。

スポットエアコンのリモコン
埋め込まれてる取り外せるリモコンがかわいい