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個人事業主クリエイターと消費税(インボイス制度)

消費税が2019年10月より10%に上がったわけだが、さまざまなジャンルのクリエイターにも大きく影響するだろう。
絵を描く者としては、材料の画材の購入にも軽減措置はないわけで10%かかる。プロの場合は販売する商品としての絵にも消費税が発生しその納税義務も発生する。

税制には詳しく無く拙い理解で申し訳ないけど、
消費税の納税は消費者に消費税込みで売った利益から販売者がその消費税分を納めるのが基本なわけで。
二年前の売上が一千万円以下の事業者は消費税納税が免税されていたがそれが数年かけて段階的に廃止されるインボイス制度が始まり、BtoBの場合は相手取引先企業も仕入れにかかる消費税を減らし自身の商品の消費税の納税を少しでも減らしたいから、取引先に対し仕入れの税額控除の為に必要な適格証明書(インボイス)を求めてくる事になり、一千万円以下の免税されていた事業者も適格証明書を出せないと取引の際に不利になりやすい(相手先も安く取引したいだろうから)ので、課税事業者になる為に税務署に届け出をし、そうすると免税事業者ではなくなるようで納税の義務が発生してくる。
つまり今まで免税されていた分が実質増税になり、手に取る額が減る事になる。

絵描きやそのほかのクリエイターはフリーの事業者が多いだろうから、この一千万円以下に含まれる人も多いのではなかろうか。
手取りを減らさない為に新たに納税しなければいけない金額分を値上げしても相手取引先がそれでも構わないと言ってくれるなら問題ないのだろうけど、クリエイターと言えど競合が多く価格競争に巻き込まれるような業種業態だと大きく影響してくるような気がする。

個人の生活としてはそこまで巨大なダメージは今はないけれど、企業や業界さらには国レベルでは痛手はあるだろうから売上減少・コスト削減などで消費者の給料は下がり消費が減りそれがめぐって企業の売上や国の税収が減りそしてさらに消費者の賃金が減りのスパイラルに陥いっていくのが心配である。人口減少も今のままでは続いていきそのスパイラルに拍車を掛けていくだろうから、最終的には多くの人にとって痛手になるんじゃないかなと。

それでもただ絵を描いて生きていきたいだけなのだが…。