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時間を長く感じる色・短く感じる色

赤く塗られた部屋と青く塗られた部屋に居た場合では赤い部屋の方が速く時間が経ったと感じられるという話を聞いた事がある。正確な記事内容は覚えていないがさもありなんな話だと思う。実際にストップウォッチを持って各部屋で実験してみればすぐに結果は出る筈である。
赤い色は興奮色とも呼ばれ興奮を誘い心拍数も上がるのでその分心理的・体感的にも時間を短く感じ、青い色は沈静色と呼ばれ心を落ち着け心拍も落ち着くので心理的・体感的に時間が長く感じる為であろう。
興奮色の方は暖色(暖かさを感じさせる色)で鮮やかさを示す彩度が高く原色・純色に近いほどその効果が上がるので真っ赤な部屋が最も効果的である。沈静色の方は寒色(寒さを感じさせる色)で逆に彩度が低い方が刺激が少なく落ち着かせる効果が高いので少し淡い青か少し暗い青い色の部屋が最も効果が高い。
次点で中性色(暖色でも寒色でもない色)に近い色であるが抑え目の彩度の中間色の黄緑〜緑色も自然の色に近く心理的に落ち着きを得やすいので時間を長く感じられるであろう。その逆で高い彩度の紫〜赤紫も刺激的で興奮を促すので時間を短く感じられるだろう。

彩度の無い色すなわち無彩色も両者の効果を持つと考える。無彩色の極である白は最も何も感じさせない無のイメージもあるのでこちらも落ち着きを与えるので時間を長く感じられる。白い(オフホワイトくらいの白)空間が刺激も不安も無く一番長く居られると個人的には感じられる(あまり眩しさの無い白色の部屋なら)。もう一つの極である黒は興奮の類の刺激は無いが自分を完全に覆う様に空間全面に用いた場合は闇のイメージを与え不安感という類の刺激を与えやすいので不安で心が落ち着かず時間を短く感じてしまうであろう、逆にいつ夜が明けるのだろうかという様な時間に対する焦りの様な。明るくもなく暗くも無い中間の灰色であればそこまで刺激も無いのでどちらかと言えば落ち着いて長く居られる筈である、打ちっぱなしのコンクリートの空間の様な。