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絵具の材質感の属性

あくまで個人の見方だが、

自身の感じる絵具のメディウムの性質とその材質感であるマチエールを、古代の理論である自然の四大元素である火風水土で考える事がある。
( 絵具は自然から生まれ自然を描くツールでもあるので )

・油絵具は地の底で燃えるような、そしてうなるような力強さから、火の要素と土の要素と少し風の要素を含むと考える。油という事を考慮して。

・パステルは単純に液体を使わないので土と少しの風と少しの火の要素を持つと考える。そのマチエールに砂漠の熱風と砂嵐のような油絵具とは異なる力強さを感じる。実際に剥き出しの顔料によるザラザラとした毛羽立ちも少しある為か。
色鉛筆も描画した際の画用紙の目によるザラザラ感からこの傾向を抑えめにだが感じる。

・マーカーはアルコール溶剤とその透明性とスピード感のあるタッチから風と火の要素。
クレヨンは名称がオイルパステルで油絵具に似た力強さを兼ね備えた乾くことのない柔軟さとスティック状の形から自然タッチにスピード感が出るその軽快さから火と風の要素。

・その他の絵具は基本的にメディウムと同量かそれ以上に溶剤として水を使う為、水の要素を基本として持つと考える。
卵をメディウムとするテンペラには生命の源を感じさせる火と土の要素。 動物性のゼラチンの膠絵具は透明性と不透明性と乾燥後の乾いた質感のため土と風と少しの生命を暗示させる火の要素。
植物の樹脂のアラビアゴムをメディウムとする水彩絵具は最大の特徴の他の絵具では真似できない透明性のため風の要素が水の要素と同等に加わると考える。
アクリル絵具も基本的に水の要素だが、展色剤つまりメディウムが化学物質なので考えあぐねる。マチエールは火が加わる形に近く感じるが少し違う。闇や光の新たな要素か。カオスを感じ怖くもあるが可能性も感じる。

強い根拠はないがマチエールに見る物性からこのように感じて考えみたりする。

このような細かい設定を考える事は絵を描く面白さを増す。

日々こんな事ばかり考える、そして考えたい。