人間には進歩が必要だ。しかし現状のままで良いという意見もある。もちろん改悪する必要はない。
しかし永遠に楽観的でいれば良いのだろうが、人間には生物的防衛本能からか未知の危機つまり読めない未来に不安を覚える性質がある。目をそらしても心のどこかで。
何事もなく平和であるならば、享受できるうちは素直に受け入れれば良い。しかし放置しすぎておくならば、平和の中にいたとしても、未来の可能性としての不安が肥大していく事もある。皮肉にもその不安の解消のために思想や技術が進歩する事もある。軍事技術などもその一種だろう。
不安の解消という消極的な進歩よりも、発見による喜びによる積極的な進歩のほうが精神的に健全な気がする。そして幾ばくかの理想を抱けれる事ができるなら最高だ。
小さな一歩でも良いから自ら歩みを進めていくほうが希望を持って、上を向いて歩いて行けると考える。
だから自分にできる小さな事を毎日わずかづつでも進めていきたい。微かな進歩だとしても。
と言うわけで、今日がもし筆を取れない日であっても一日の最後に素振りのごとく筆を振るいます。
絵の具をつけないエア素振りになったとしても。