絵具と違い、
Webページはモニターが発する光が強く、発色も良くなるので鮮やかな色合いになり過ぎないように、
多少なりとも配色に気をつけている。
しかしそれよりもさらに自動再生の動画の配置に気を付けるようにしている。動画によるバナー広告やロゴなどの。
Webページは文書の受け渡しなどの静的なページが元々の基本であるし、個人的にはこちらが働きかけない限りは動かない静的なページが好みなのでそこまで過敏にはならないけれど、そういう機会もあるとは思うので。
(これからは時代は動画やインタラクティブな双方向性な画面がメインのサイトも増えるだろうけど、動画サイトやゲームのように、動画像がサイトのメインに座るのなら、それ自体が目的なので問題ないと考える。
そういう動画やゲーム(のようなコンテンツ)にはだいたいはYouTubeのような再生ボタンのコントローラやゲームのSTARTボタンなどの制御機能が付いていて自動再生やリピート再生はしないだろうから、その辺については心配していない。)
前置きはさておき、
Webページ内において、
自動で再生されるアニメーションや動画の配置においては配慮しなければならないという暗黙の暗黙のルールまたはマナーがある。
業界のルールで定められているわけではないが、人間の感じ方としてそれなりに共通の感じ方としてそうしたほうが良いというルールやマナーとしての配慮がある。
動画広告にそれは多い。動くロゴなども。
・元々は静かな動きの無いWebページ内で、ユーザーにとって意味の感じられないような無限ループのいつまでも動く映像があると、ちらついて騒がしく感じる。(個人差はあるかもしれないが。)
・たいていの映像のスタートの選択権は閲覧者側にある。
映像を見ようとするなら、テレビや映画も含めた通常の動画は再生ボタンを押す・スイッチを入れる・開始時間に見に来るなどの自分の中でのON/OFFを選んで初めて見始めるのが一般的なので、いきなりサイトにアクセスした瞬間に予期もせず自動でスタートすると多少なりとも驚いてしまう。この点においては思いやりが欲しいと考える。
そしてその始まりをコントロールできない事も多くのユーザーにとって好ましく思われない原因であると推測できる。
それはユーザーの使用感としてはあまり良いとは言えない。
とはいえ、目につくということは裏を返せば訴求力もあり効果的に使えればそれはそれで良いし、使用せざるを得ない事もあるので、
対策としては、
・面積を小さめにする
・エフェクトを過度に派手にしない
・彩度を落ち着いた色にする
・配置の場所を視点の導線の最初に置かない(サイトの左側でなく右側に、とか)
・自動再生するにしても、いきなりスタートさせないでフェードインさせるようにゆっくり映像をスタートさせる
・無限ループさせない(もう一度見れるように再生できるようにする)
・再生ボタンを配置し、動画のスタートの選択権をユーザーに委ねる
などがある。
最近は見かけないが、
Javaなどのプログラムで組まれた、音楽が鳴り出したり画面がダイナミックに動きだすサイトやFlashで作られたサイトも悪くはないが、
ユーザビリティの重要性の増す今日この頃、
それら高等な技術の粋とそこから得た教訓を活かしつつ、
自分も含めた全ての人の視点に配慮してWebの設計をしていきたいと考える。
個人的な好みではあるが、
できればHTML5とCSSとjavascript で作れれば良いなと考えている。