dorayakiBlog
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水で使える油絵の具

水で使える油絵の具はホルベイン社からDUO(デュオ)が発売されている。国産外国産含め他では見かけた事が無い。リニューアルされつつ発売されて二、三十年は経つので歴史は意外と長い。絵具に加え画用液も水と混ぜる事が出来る専用の物がある。乾性油や他速乾性メディウム等有り。色数も豊富。

油と水は混ぜる事が普通は出来ないのになぜ混ぜる事が出来るのかと言えば界面活性剤という助剤が絵具に配合されていて水と油の分子が繋がる様に乳化させ混濁出来る様にしているからとの事(洗剤は界面活性剤が含まれていて皿や鍋に付着した油汚れを水で洗い流せるのと同じ原理で)。テンペラ絵具で水で溶きつつ油を加えても卵の成分(界面活性剤の役目を果たすレシチン)の為に混ぜ合わせる事が出来るのと同じ仕組みの様である。

使い心地は、薄めて伸びを良くしたりする為に揮発性油で溶く代わりに水で溶いても良いので揮発性油の鼻をつく臭いが少なく快適である。描き心地も油絵具と代わりが無い。乾燥の具合も水と揮発性油が置き換わっただけで通常の油の乾燥をするのであまり変わらない。水を混ぜると揮発性油で混ぜた時と異なり白濁する点がありそこは従来の水性絵具と同じ。乾燥後の色調を計算しながら描くと良さそう。何より使用後の片付けが水洗いできるので非常に楽。下水に流さない方が環境にも水道管にも良さそうではあるが。
普通の油絵具としても使用出来て他の油絵具や画用液と混ぜても使用出来る。ただしその場合は水は使用しない方が良い様だ。混ざりにくくなるだろうし水と反応して悪い化学反応をしてしまう顔料の絵具もあるので。乾燥後はもちろん再度溶かす事は出来なくなる。けれど乾くまで時間がかかるのでその間ならば落とす事も出来るし水は無理でも揮発性油なら完全乾燥していないなら無理矢理溶かす事も出来なくはない。

水での使用を描画工程に加えると面白い描き方の出来そうな絵具で近年の画材では中々画期的で面白い絵具であると感じている。