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水彩絵具の宿題をきれいに上手く描く方法

学校の授業で水彩画を描く時にただ紙と水彩絵の具を渡されてただけだったので後々本格的に絵を学んでなぜ水彩の技法をしっかり教えてくれなかったのか不満に思っていた。もちろん型に縛り過ぎると感性の成長を阻害してしまうおそれはあるとはいえ最低限の作法は礼儀でもあり感性を尊重し過ぎるあまり放置し過ぎではとも。
上手く描けなくて絵を嫌いになる人もいるのだからきれいに描く方法を教わって知っていれば絵を嫌いになる人も少ないだろうに。
画力や感性は描かれる内容において研鑽すしていけば良いもので絵をしっかりと楽しむ為の最低限の作法としては、

・水張り

・白と黒の絵具は使わない

・ウォッシュによる地塗りとグラデーション

を知る事が大切である。どんなゲームも遊び方を知らないと楽しめないのと同じで。

・水張り
水張りは紙の両面全体を水で湿らせ上下左右の四辺を湿っていても固定出来る専用の水張りテープで固定する事である。紙を湿らすと膨張して乾くと収縮する。水張りをしていないと収縮が不均一に起こり紙の表面が凸凹に波打つ。波打つと凸凹が筆の邪魔をして描きにくくなる。水張りして固定しておくと収縮が均一になるので乾いても紙が波打たず平かなにままなので描きやすく仕上がった見映えも良い。プラスチックや木の板に固定すると持ち運びしやすい。描き終わったらカッターで絵を切り取る。水張りテープを貼る際は貼る面を濡らしておくと貼りやすい。

・白と黒は使わない
これは表現内容に口出ししてしまう部分があるので絶対ではないが、水彩画ことに透明水彩では白と黒は使わない方が良い。不透明水彩ではこの限りではないが。透明水彩の売りはやはりその透明な美しい色彩なので不透明にしてしまう白は使わない。明るい色は絵具を水で薄める事で淡くして使用する。白は塗らない事で紙の地で白を表す。黒は他の色を汚く濁りやすくする影響力が強い。パレットや紙の上で混ざりやすい。何より自然界に存在しない色なので単色では使用が難しい。なので多用せず赤と緑や青紫と黄などの補色となる反対の色を混ぜて作ると濁りの少ない暗い色を作る事が出来る。

・ウォッシュによる地塗りとグラデーション
ウォッシュとは紙をよく湿らせその水分を利用して絵具を広げる技法である。なので濡れている間に済ませる必要がある。水張りした直後か乾いて後に再度紙を湿らせてから描き始める。乾いた紙に描くより色の際がぼやけるので柔らかい表現が描ける。なので始めに紙が濡れている間に地として全体的に色を塗っておきそこで仕上げても良いし必要なら乾いて後に細かい部分やエッヂをはっきりさせたい部分を描き込んでも良い。この技法で遠近感や硬さや柔らかさの質感等が表現できる。もちろんグラデーションも紙が湿っている間ならば滑らかに色の移り変わりを描く事が出来る。

まずはこの絵として仕上げる最低限の作り方を知っておくと絵が道具を上手く使えなくて楽しめなくなる事も少なくなるのかと考える。